こんにちは!
拘置所にいる友人にお菓子や飲み物の差し入れはできる?
拘置所に差し入れできる服はどんなもの?
こんなことでお悩みの方、相談する相手もわからずお困りですよね。
ということで今回は、実際に複数の拘置所に確認し、拘置所に差し入れできるものとできないものを一覧にしました。
この記事を読めば、拘置所の差し入れについての全てがわかります!
はじめに
拘置所とは、
・未決囚(刑事事件の被告人で、まだ刑が確定していない人)
・経理作業を刑務作業として行う懲役囚
・移送待ちの既決囚
・死刑判決を受けて執行を待つ受刑者
が収容されています。
拘置所は、留置所・刑務所とは管轄が異なるので、差し入れできるものもちがいます。
差し入れしたい相手が留置所・刑務所にいる場合は、下の記事をご確認ください!


拘置所へ差し入れする方法は、
・施設の窓口へ手渡し
・郵送、宅配便
のどちらでも可能です。
事前の登録や許可もいりません。
では、拘置所に差し入れできるものを詳しくチェックしていきましょう!
拘置所に差し入れできるもの
(1)現金
現金を差し入れしてもらうと拘置所内の売店で自分のタイミングで必要なものを買えるので、ありがたいし現実的でもあります。
現金を差し入れする場合の上限金額は3万円としている施設が多いです。
また、拘置所が遠方で差し入れをしに行くことが困難な場合は、現金書留で現金を差し入れすることも可能です。
本人に現金が渡されるわけではなく拘置所側で管理するので、紛失や盗難といった心配もありません。
(2)服・衣類 ※条件あり
拘置所では、留置所と同じく比較的自由な服装で過ごせます。
①私服
冬場はとにかく寒いので、屋外で過ごしているイメージの服が喜ばれます。
②下着(シャツ・パンツ・くつ下)
夏はとにかく暑く、冬はとにかく寒いので、吸汗・保温性の高いものが喜ばれます。
③裁判用私服
裁判で法廷に立つ時用です。ワイシャツにスーツが無難ですが、私服でもかまいません。
差し入れできる衣類に関しては細かい規則があります。(詳しくはもうすこし先!)
(3)タオル
サイズ90cm×40cm以内。
無地の丈夫なものが、後々も使えるので便利です。
刑務所に移送されるとき、拘置所内で所持していたものはそのまま私物として持っていけるので、丈夫なタオルはすごく喜ばれます。(刑務所はタオルにも指定があります。)
(4)マンガ・本・雑誌
郵送差し入れ可
差し入れ一人一回につき3冊までと決まりがあります。3冊以上送っても受け取ってもらえない可能性が高いです。
本に書き込みがある場合は差し入れできません。
また、薬物関連の本や、暴力団、性風俗に関連する本・雑誌は差し入れ禁止です。
(5)切手
手紙を書くのに必須ですが、拘置所内でも自費で購入できるため、重要度はそこまで高くありません。
(6)写真(家族・恋人・友人・ペット)
差し入れ一人一回につき10枚まで、など拘置所ごとに上限枚数が異なります。
拘置所に収容されている人は、外の社会での思い出が逮捕された瞬間で止まってしまうので、身近な人たちの写真は本当に喜ばれるし励みになります。
手紙に写真を同封することも可能です。
(7)家族や友人・恋人からの手紙
郵送のみ可能。
拘置所に出向いて渡すことはできません。
拘置所で過ごしていると、外部との情報を制限されているため、手紙は本当に嬉しいものです。
家族は元気にしているか、子供はどうしているか、など些細なことでも書いて送ってあげてください。
手紙に香水など、においがあるものが付着していると差し入れ不可となります。
手紙の内容は、逃亡や証拠隠滅を防止するために全て検閲(チェック)されます。
宛名はフルネームを漢字で表記してください。
宛先は、『○○拘置所』と書く必要はなく、郵便番号と住所だけでかまいません。
(8)チリ紙
拘置所指定のものに限る。
毎日使うものなので、非常に喜ばれます。
(9)筆記具
拘置所指定のものに限る。
ボールペン(赤・青・黒)、鉛筆から選べます。
令和3年2月1日より、鉛筆・色鉛筆・鉛筆キャップの使用および所持が禁止になったので、差し入れも不可となりました。
(10)洗面用具
拘置所指定のものに限る。
シャンプー、石けん、歯ブラシ、歯みがき粉があります。
(11)パンフレット・チラシ
書籍の制限と違い、パンフレットやチラシは差し入れの制限が緩くなっています。
拘置所内ではスマホやパソコンが無いので、意外と喜ばれます。
(12)ノート・便箋
拘置所指定のものに限る。
ノートのサイズはB5版、A4版から選べます。
(13)メガネ・コンタクト
メガネはあまり派手でなく、レンズに色が付いていないものに限ります。
コンタクトレンズはワンデータイプも差し入れ可能です。
※コンタクトの保存液や洗浄液などの液体は、検閲の関係上差し入れできないため、拘置所に収容されている者が自分で購入するしかありません。
(14)ふとん
分解してチェックされます。
留置所とちがって、拘置所で指定のものとはいえ、差し入れできるものが多くなっています。
では、続いて【拘置所に差し入れできないもの】を一覧にしてまとめていきます!
拘置所に差し入れできないもの
(1)衣類
拘置所内では比較的自由な服装で過ごせますが、やはり制限があります。
では、差し入れできない衣類を詳しく確認していきましょう。
①パーカー
自殺防止の観点から、フードやヒモが付いている服の差し入れはできません。
トレーナーやスウェットなどのヒモを外すと差し入れできます。
②ネクタイ・ベルト
パーカーのひもと同じ理由で差し入れできません。
③クツ
裁判の時もクツをはくことはできません。拘置所指定の履き物をはきます。
④ニッカポッカ・つなぎ服に該当するもの
上半身と下半身の服は別々でないといけません。
⑤団体名などの刺繍がある衣類
会社名など小さくても刺繍が入っていると差し入れできません。また、刺繍ではなくても文字入りの衣服は入らない場合があります。
⑥内側に収納ポケットがあるもの
(2)CD・DVD
差し入れしても、再生する機器がありません。
また、付録付きの雑誌で、DVDなどがついている場合は事前に取り外してください。
(3)新聞
文字数が多すぎて検閲の手間がかかるため差し入れ不可。
差し入れはできませんが、拘置所内で自費で購入できます。
(4)食べ物・飲み物
拘置所内の売店から差し入れすることは可能ですが、手作りのもの・外で購入したものは差し入れできません。
(5)ケータイ・パソコン・ゲーム
一切の電子機器の差し入れはできません。
(6)電気シェーバー・カミソリ
留置所とはちがい、全面的に差し入れ不可となっていますが、拘置所内で自費で購入できます。
(7)タバコ
拘置所施設内は全面禁煙となっています。
面会・差し入れする人もタバコの持ち込みは禁止されています。
(8)ハンコ
拘置所内では、書類にサインをすることはできますが、ハンコを押すことはできません。
(9)お守り
わざわざ禁止されている理由はわかりませんが、生活必需品ではないので差し入れ不可です。
まとめ
今回は拘置所に差し入れできるもの・できないものを一覧にしてまとめました。
拘置所は、留置所に比べて差し入れできるものの種類が多くなっていますね!
とはいえ、ほとんどが拘置所で指定されたものに限るので、自分で持ち込んで差し入れできるものはほとんどありません。
持ち込みのもので許可されているのは、
・現金
・私服、下着
・切手
ぐらいです。
拘置所は留置所よりもルールが厳格で、言い換えると融通があまりききません。
たとえば、差し入れしたジャージにヒモが入っていたとした場合、留置所であれば看守がチェックしてヒモを抜いた上で本人に届けてくれますが、拘置所の場合はそうはいきません。
拘置所では、
『ダメなものはダメ!差し入れしたかったら自分でヒモを抜いてね!』
と、こうなりますのでお気をつけください。
拘置所で過ごす人にとって、差し入れは本当にありがたいし、嬉しいものです。
ぜひ、この記事を参考に、よりよい受刑者ライフを送ってもらってください!
それではまた!
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