こんにちは、トドちゃんです!
乱用される違法薬物の中で、使用したときの快楽の面でも、禁断症状からくる苦痛の面でも、頂点に君臨し「キング・オブ・ドラッグ」や「麻薬の女王」などと呼ばれる「ヘロイン」ってご存知ですか?
僕の大好きな俳優、フィリップ・シーモア・ホフマンは46歳という若さでヘロイン中毒で亡くなりました。
この記事では、ヘロインの恐ろしさに迫っていきます。
そもそもヘロインってなに?
「ヘロイン」は植物のケシの樹液から作られた薬物で、麻薬として規制されています。
ケシの未熟蒴果からアヘンが抽出され、これを精製するとモルヒネになり、さらに精製するとヘロインになります。
つまり、ヘロインはアヘンやモルヒネの最終進化verだと言うことができます。
純粋なヘロインはきめ細かい白色の粉末ですが、純度の低いものは灰色や灰褐色のものもあり、粉末のほかに棒状、板状、粒状などさまざまな形状のものがあります。
ヘロインと他の麻薬のちがい
ヘロイン(オピオイド系麻薬)のもたらす快感は、数ある麻薬の中でも断トツで最強と言われています。
他の麻薬の場合、麻薬を使った上で、セックスをしたり、映画を見たりと快楽を補助するものとして薬物を使用するケースが多いです。
それに対して、「キングオブドラッグ・ヘロイン」の中毒者は、ただ無表情で床に転がっているだけです。
映画やドラマで”アヘン窟でゴロゴロしてる廃人”のシーンを見たことないですか?そんな感じです。
ヘロインを使うとどうなる?
ヘロインの摂取方法
通常、ヘロインの乱用者は、
- スニフィング(鼻から吸引)
- 喫煙
- 静脈に注射する
などの方法でヘロインを体内に摂取しています。
最初は鼻や口からヘロインを摂取していた者でも、より強い陶酔感を求めて静脈注射をするようになることが多いです。
ヘロイン中毒者は同じ注射針を仲間内で使い回すことがあり、それにより、中毒による苦痛だけでなく、AIDS(エイズ)などの感染症の危険にもさらされるようになります。
短期的な影響
ヘロインは初めて摂取した際は、まず拒絶反応から全身のダルさ、眠気、鼻水、大量の汗、震え、強烈な吐き気などの反応に襲われます。
人間の機能として、当たり前の防御反応が起こるということです。
そして使用を繰り返して身体が慣れたころに感じるのが高揚した感覚、つまり「多幸感」です。
効き目が薄れてから数時間たつと、身体がまた薬物を欲するようになり、もし薬物を取らなければ禁断症状が始まります。
長期的な影響
ヘロインを長期的に使用すると、身体に破壊的な影響を及ぼします。
度重なる注射のため静脈が破壊され、血管や心臓の感染症になったり、体全体の動きが低下するため、結核になることもあります。
ヘロインで得る快楽
これまでヘロイン中毒者が感じている「快楽」について具体的に説明すると、静脈注射でヘロインを摂取すると、脳内のオピオイド受容体と結合することによって多幸感を感じます。
本来のオピオイド受容体は、大きなケガをした時などに、一時的に痛みを強制的にオフにして危機回避するための脳の機能です。
これを薬物によって無理矢理に作動させるものがヘロインをはじめとするオピオイド系麻薬です。
ヘロインの多幸感について、「全身の細胞で射精している感覚」や「一生のうちに感じるすべての気持ちよさを超える気持ちよさを一瞬で感じることができる」などといいます。
ヘロインの恐ろしさ・禁断症状
薬物の危険性を最高3点として数値化した研究があります。
ヘロインはその研究の中で「多幸感が3点、精神的依存が3点、身体的依存が3点」という満点を記録した唯一の薬物です。
一度使用すると、他では味わえない快楽を覚えるが、使用頻度が増えると耐性がつき、摂取量がどんどん増えていきます。
そのうち、「普通」の状態でいるためにヘロインが必要になるほどです。
精神的依存も形成されますが、同時に身体的依存も強烈で、2〜3時間ごとに摂取しなければ、体内の筋肉に激痛が走り、骨がバラバラになって飛び散ってしまうのではないかと思うほどの痛み、悪寒、嘔吐などの激しい禁断症状に苦しむことになるそうです。
また、ヘロインにはカサ増しのために他の薬物が混ぜられている可能性も高く(純度が低い)、中毒者は摂取のたびに過剰摂取の危険性と隣り合わせで、一回の摂取で死ぬことももちろんあります。
ヘロインのオーバードーズ(過剰摂取)で亡くなる人は注射針が腕に刺さったままの状態で発見されることが度々あるといいます。
まとめ
いかがでしたか?
今回はヘロインの恐ろしさについて詳しく解説しました!
ドラッグに手を出してしまうと、どんな人でもどんな目標があったとしても関係ありません。
ドラッグに全てを奪われてしまいます。
自分を支配され、乗っ取られるのです。
楽しい遊び感覚で手を出して、それで済んだ人は一人もいません。
この記事を読んでくれたアナタはくれぐれも気をつけてくださいね。
ではまた!
