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アル•パチーノの魅力|ピュアとダークを魅せる実力派俳優

こんにちは、トドちゃんです!

映画『ゴッドファーザー』シリーズ、『スカーフェイス』『スケアクロウ』など、数々の名作に出演してきたハリウッド映画界を代表する名俳優、アル・パチーノ。

この記事では、そんなアル・パチーノの魅力を、若い頃からの出演作とともに迫っていきたいと思います!

プロフィール

アル・パチーノは、1940年4月25日、ニューヨーク市マンハッタンで生まれる。
シチリア出身の父と母が2歳の時に離婚したため、母の実家で祖父母との四人暮らしとなり、貧しい幼少期を送っていた。

幼い時から演技にめざめ、映画の真似事をして遊んでいたというアル・パチーノは、ニューヨークのパフォーミングスクール•オブ•アーツに進むが17歳で中退。
職を転々としながら、演劇の道を志す。

受賞歴

  • アカデミー主演男優賞:『セント•オブ•ウーマン/夢の香り』
  • 英国アカデミー賞:『ゴッドファーザーII』
  • ゴールデングローブ賞:『セルピコ』『セント•オブ•ウーマン/夢の香り』

代表作

哀しみの街かど(1971年):31歳

『哀しみの街かど』は、ニューヨークの片隅でヘロイン中毒の若いカップルの崩壊ぶりを残酷なまでに淡々と描いた、救いのないラブストーリーです。

アル・パチーノにとっては2作目の映画出演となる作品です。屈託のない若者のようで、中身はヘロイン中毒者であるボビーという青年を恐ろしいまでのリアルさで演じています。

ゴッドファーザー(1972年):32歳

『ゴッドファーザー』は、マフィアの世界を克明に描き、ベストセラーとなったマリオ•プーゾの同名小説をフランシス•F•コッポラが映画化した一大叙情詩。

アル・パチーノが演じるのはコルレオーネファミリーの三男•マイケル。ファミリーの仕事を嫌っていたマイケルだが、ドンが襲撃されて以降、ファミリーのトップを担っていきます。彼の名前を世界中に知らしめることとなった演技にご注目ください!

スケアクロウ(1973年):33歳

『スケアクロウ』は、ヒッチハイクでアメリカを旅する2人の男の友情を描いたアメリカン•ニューシネマの傑作です。アルパチーノが演じるのは、人を元気にできる陽気でおちゃらけた青年•ライオン。コミカルな役から終盤にかけての演技の切り替えが圧巻です。この凄さは観ないとわかりません!

セルピコ(1973年):33歳

『セルピコ』は、アルパチーノがゴールデングローブ賞•主演男優賞を受賞した、実話が基となったクライム映画です。

アル・パチーノはニューヨーク市警にはびこる汚職や腐敗に立ち向かう警察官を演じています。
実在するフランク•セルピコ氏を自宅と同居(!!)して臨んだ役作りに、彼の役者としての魂を感じ取れるでしょう。

ゴッドファーザー Part II(1974年):34歳

ゴッドファーザーⅡ/アル・パチーノ

『ゴッドファーザーPart II』は、名作マフィア映画『ゴッドファーザー』の続編にあたる作品で、続編映画としては史上唯一オスカーを受賞しています。

アルパチーノは第一作目から引き続き、全てはファミリーのために、冷酷で威厳のあるドンに成長したマイケルを、感情を抑えるような、それでいて芯の熱さを見事に表現しています。

スカーフェイス(1983年):43歳

『スカーフェイス』では、コカインの密売でのし上がるキューバ移民の青年•トニーモンタナの生き様を演じています。

バイオレンス描写もすさまじく、アル・パチーノの鬼気迫る演技が見られます!

ゴッドファーザー Part Ⅲ(1990年):50歳

『ゴッドファーザー Part III』は、フランシス•フォード•コッポラ監督によるマフィア映画シリーズ、前作から16年ぶりとなる第3作目にして堂々の完結編!

アルパチーノは、ファミリーのために冷酷で強いドンを演じてきたマイケルが弱みを見せ、葛藤し、もがく様を見事に表現しています。

セント•オブ•ウーマン/夢の香り(1992年):52歳

視力を失い、人生に絶望した退役軍人を演じています。アル・パチーノはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞。

盲目であることを表現するために、「演技中、瞳を一切動かさない」という離れ技をやってのけました。

カリートの道(1993年):53歳

アル・パチーノは、かつて麻薬ビジネスで財を築き、暗黒街の大物として鳴らしたカリートを演じています。

この作品ではバイオレンスは控えめに、どこか切なげなアル・パチーノが見られます。
ブライアン•デ•パルマ監督と『スカーフェイス』以来、久々にタッグを組んだ作品です。

HEAT(1995年):55歳

『ゴッドファーザーII』の印象が強いのか、なにかと対比されることの多いアル・パチーノとロバート•デ•ニーロのW主演によるクライムアクション映画です。

ロバート•デ•ニーロはギャングのボスを、アル・パチーノは彼らを執拗に追いかける警部役演じました。
アル・パチーノとロバート•デ•ニーロのふたりが並び立つ映像は、ファンよだれものの豪華さです。

フェイク(1997年):57歳

『フェイク』は、潜入捜査官とマフィアという対極にある関係性から、少しずつ生まれてくる不器用な友情を描いた、実話を基にした作品です。

うだつの上がらないアルパチーノも最高じゃん・・・!となること間違いなしと言い切れるほど魅力があります。

インサイダー(1999年):59歳

『インサイダー』は実話を基にした、タバコ業界への内部告発をメインとした社会派ストーリーです。

アルはタバコ産業の闇を暴く報道番組のプロデューサー役を演じています。
“信念を抱く男を演じさせたらアル・パチーノの右に出る俳優はそういない”と感じさせられる作品なので、ぜひご鑑賞ください。

オーシャンズ13(2007年):67歳

シリーズでおなじみのダニー•オーシャン率いる”オーシャンズ”が今回襲うのは、セキュリティレベル最難関のバンクカジノ!

シリーズの完結作のラスボスであり、カジノのオーナー•バンクを務めるのが、アルパチーノです!
悪役を演じさせたら天下一品!のアルパチーノをぜひご堪能ください。

Dearダニー 君へのうた(2015年):75歳

『Dearダニー 君へのうた』は、ジョン•レノンが新人ミュージシャンに宛てた一通の手紙が数十年の時を経て本人の手に渡ったという実話をベースにした作品です。

監督が「ぜひこの役はアル・パチーノにやってもらいたい」と願ったことが納得できるほどのハマり役となりました。

まとめ

いかがでしたか?

もともと貧しい家の出身だったアル・パチーノ。
『ゴッドファーザー』に出演したことをきっかけに世界中から高い評価を受け、現在では超大物俳優としての地位を築きあげました。

僕が思うアル・パチーノの凄さは、「ひとつの作品の中で年老いることができる点」です。
多くのアル・パチーノ作品を鑑賞したことがある方には、もしかするとわかっていただけるかもしれません。

80歳を越えた今でも、彼の眼光は鋭く、これからもまだまだ活躍の場を見せてくれるでしょう。